『公和物語』とは?
「なぜ起業プロコーチをしているのか」
「どういう経緯で起業プロコーチになったのか」
「起業する前はどんなことをしていたのか」
「そもそも、佐藤はどういう人間なのか」
といったことをお伝えすることで、前へ進むためのきっかけにしていただけるかもしれないと思い、これまでの私の経験を『公和物語』としてお伝えしています。
【公和物語 第十話(障害)】
コーチ認定プログラムを受講すると決め、これで進む方向性も見えてきたかなと思っていましたが、一方である“障害”について頭を抱えていました。
その“障害”とは、
「勤めていた会社での人間関係」についてでした。
当時の私は、とにかく起業準備を早く進めたいという思いから、会社での仕事は定時時間内に終わらせると決めて実行していました。
しかし、起業準備を決意する前は、残業や休日出勤をしていましたし、管理職ではありませんでしたが、まとめ役として期待される立場でもありました。
職場の仲間が残業しているのに1人だけ定時退社をする。
起業準備のためだと自分で決めたとは言え、居心地が悪かったことを覚えています。
当然、上司からもそのことについて指摘されます。
「佐藤くんは、なぜ残業しないの?」
そこで、定時退社を納得してもらうために、いくつか理由を用意しました。
「父親の具合が悪く、夕食の準備など様子を見に行きたいので。」
「息子が生まれたばかりで育児をフォローしたいので。」
「妻の体調が悪く、フォローしたいので。」
「定時退社はしていますが、朝早く出社してその分をカバーしています。」
実際には、父親は第六話(出来事)でお伝えしたように、病院で治療を受け、日常生活に影響もなく元気になりました。
育児のフォローは必要でしたが、もちろん毎日定時退社しなければならない訳ではありません。
妻の調子が悪いのでというのも、もちろん”口実”です。
すべては、年内(2010年末)までに会社を退職して起業するのだから、それまでは我慢しよう。
会社での居心地の悪さは我慢して、定時退社後や休日を利用して起業準備を進めていました。
もちろん、会社で仕事をしている時間は、一生懸命仕事をしました。
しかし、会社が私に期待するものと、私ができることとのギャップは、日に日に大きくなっていき、どんどん風当たりが強くなってきました。
一番つらかったのは、本当のことを言えなかったことです。
「今、起業準備を進めていて、その準備にめどが立ったら辞めるので、それまで仕事はセーブしてやらせてください」とはとても言えません。
ましてや、妻にも起業準備を進めていることを内緒にしていましたので、会社でも家庭でも休まる場所がありませんでした。
そうしたネガティブな感情が次第に大きくなっていきました。
そして、
「こんな思いをしてまで起業準備をしているのだから、絶対に失敗できなないぞ。早く結果を出せるよう進めていこう。」
自分で自分にプレッシャーをかけ続けていたのです。
せっかく定時退社して、自宅に帰る前に近くのカフェで起業準備をしようとしても、そのネガティブな感情が邪魔をして、次第に集中できなくなっていきました。
「なんで、起業準備が進まないのかな?」
ネガティブな感情が障害となっていることにも気づかず、うまく進められない自分を責めてばかりいました。
そんな不安を抱えながら、マイケル・ボルダックのコーチ認定プログラムを受講する日がやってきました。
2010年5月1日のことでした。
受講日初日に会場に入って目に飛び込んできたのは、“驚き”の光景でした。
その“驚き”とは?
次回は、その“驚き”についてお伝えしていきます。
『公和物語』バックナンバーはこちらからご覧になれます。↓
第一話(起業決意) http://ouenryoku.com/archives/200
第二話(事情) http://ouenryoku.com/archives/226
第三話(理由) http://ouenryoku.com/archives/237
第四話(出会い) http://ouenryoku.com/archives/256
第五話(変化) http://ouenryoku.com/archives/330
第六話(出来事) http://ouenryoku.com/archives/365
第七話(悩み) http://ouenryoku.com/archives/388
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